夏休み、父のふるさとに一人で訪れたみち夫は一人の少女と出会う。バンチモという伝統行事の晩、どこからか飛んできた白羽の矢。その謎をめぐって二人の前に現れる神様・・・
会話文は独特の方言で最初はいまいちよくわからないんですが、読み進めていくうちにだんだんみち夫の標準語のほうがうさんくさく思えてきます。方言で何言ってるのかわからないと言うみち夫に、従姉はちゃんと顔を見てしゃべったら犬や猫でも何言うてるかくらいはわかる、と怒るんですが、ああそうだなあ・・・と思いました。わかろうとして、ちゃんと目を見てしゃべったら何を言っているかくらいはわかるもんなんです。わかろうとしなかったら、同じ言葉をしゃべっていてもわからないんです。
最初はすべてに否定的だったみち夫が、少女や神様たちとかかわっていくことでいろんなものに溶け込んでいく。
泣きたいほどになつかしい、ふるさとの夏のおもいで。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
懐古
- 感想投稿日 : 2014年11月3日
- 読了日 : 2014年11月3日
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
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