本書は、皇位継承の問題点について著者の主張を論じています。諸問題をわかりやすく提起されているが、著者の個人的感情を作画にて表現し描写されているので絵の影響を受けやすく読者を洗脳に導くきらいがあるように感じました。
勿論、その点については、著者が危惧するところであると指摘しているので、漫画を見ないで文字だけを目で追うことをお勧めする。それによって公正な考えができるのではないかと考える次第です、
著者小林よしのり氏は、作画に当たり相当勉強されているようであるが、皇室に対する知識の量だけでは、皇室の将来は守れない。それに合理主義で皇室典範の改正を善とするのは、些か無理があります。
もっと吟味すべきではないか、と考えさせられる場面がいくつかあるようだ。
もし、女性天皇が誕生した場合、祭祀王でありながら、女性であるために出来ない祭事については、論じていない。あくまで小林よしのり氏の主張であって、真理であるとは限らないということを付け加えるべきだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
政治・経済・戦争思想
- 感想投稿日 : 2014年6月2日
- 読了日 : 2014年6月2日
- 本棚登録日 : 2014年6月2日
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