三匹のおっさん ふたたび

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月28日発売)
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本棚登録 : 7003
感想 : 917
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実は文庫化されるのを待っていたのですが、待ちきれなくて買って読んじゃいました(笑)
 有川作品は、凄いですね・・・読んでいると気分がいいというか安心感がありますね。「ぶんがく」は、文学と漢字表記されますが、「文楽」(ぶんがく)でもいいのではないかと思うのです。そうですこの作品に関しては、文を学ぶのではなく、まさに文を楽しむという感じです。
 
 さて、心無い不届き物を相手に見て見ぬふりをできない「三匹のおっさん」の奮闘する姿は、昔良き時代の頃を彷彿させるものがありますね。
 だからと言って、現代が乱れきっているとは思いませんが、悪いのは社会全体の風潮の様な気がしてきました。そういう点を有川さんが、指摘しているような気がします。
 様々な社会の悪しき風潮を、「三匹のおっさん」シリーズで正して頂ければいいのにって思いました。このシリーズは、もう終わりなのでしょうかね?
 今回も楽しませていただきました。お薦め作品です。文句なしです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説
感想投稿日 : 2013年8月4日
読了日 : 2013年8月4日
本棚登録日 : 2013年8月4日

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