良くも悪くも思いっきり表紙のイメージに裏切られました。
いや、どっちかといえば良い意味でかな?
ほのぼのした少女漫画テイストを彷彿とさせるのに、怒涛の勢いの少年漫画小説でした。
というか、少女漫画を思いっきり少年漫画な勢いで書いてみました、な感じ。
複雑な家庭事情?の思春期少年少女のジュブナイルとヒヨコ宇宙人という未知との遭遇、て感じです。
結構勢いで引っ張っていくので、主役2人に馴染めれば物凄く楽しいのですが、
馴染めないと辛いかも、て感触でしたね。
前半は表紙右の拓君の一人称、後半は左のあかりちゃんの一人称。
完全に後半のほうが良かったし好きです。
何と言うか拓君は客観的に見たほうが素敵で、あかりちゃんは主観的なほうが素敵だった(笑)。
しかしこの2人に力が入りすぎて、ヒヨコとかが置いていかれた感じがありますね。
特にもう一組ヒヨコと人間が出てくるんですが、こいつらは全然中身がなくて、
後半の展開が唐突に見えました。
逆に主人公2人は濃密で読み応えあります(笑)。
正直挿絵が好きでなければ読まなかったかもなのですが、
挿絵が意表をつかせたという意味では最高!ていう不思議な読後感でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年小説系
- 感想投稿日 : 2009年10月29日
- 読了日 : 2008年12月17日
- 本棚登録日 : 2008年12月17日
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