飛ぶための百歩

  • 岩崎書店 (2019年8月13日発売)
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本棚登録 : 311
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眼が見えない障害を持つ少年ルーチョは誰かに手を差し伸べられるのが嫌で素直になれない。可哀想とかお荷物と思われていると感じる事があるから。
キアーラは外では自分らしくいられないと苦しんでいた。「ルーチョには『できないこと』には理由がある。でも私は自分がどうしてできないのか理由さえわからない」と。
思春期真っただ中の子どもたちは、障害があっても無くても、同じように胸の中に苦しみを抱えている。
二人を出会わせることで、障害もひとつの個性と捉えられたら、遠慮や躊躇の壁を飛び越えられるのではないか、と作者の思いを感じる。
ルーチョは眼は見えないが、聴力、記憶力、臭覚、素晴らしい能力で活躍する。

密猟者たちに狙われる巣立ち間近のワシの雛の話と、14歳の子どもたちの話を合わせることで、大きく未来に向かって羽ばたくラストでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月3日
読了日 : 2020年4月1日
本棚登録日 : 2019年8月30日

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