北海道・トムラウシの一年、なんて素敵、羨ましすぎ。子育て、こんな選択もありだったのだな、と。
僻地学校の教育、夢のようだ。机上の勉強以外の魅力的な学びが盛りだくさん。自然の中で生活に根差した知恵が教育に結び付いている。
先生たちや地域の人々の子どもに向ける熱い眼差しがいい。
家族で一緒に過ごす濃密な日々はあっという間に過ぎてしまうから、その一年が輝いてみえる。トムラウシの自然と人々の優しさに触れて、三人の子どもたちが成長していく姿が眩しい。
それを伝える宮下奈都さんのユーモアのセンス、母としての懐の深さ、おおらかに惹かれた。
知らない土地での新たな生活が期待に包まれていること、一つづつ馴染んでいくあの感じ、そこを去る時の気持ち…想い出と重なり胸が熱くなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月28日
- 読了日 : 2020年7月27日
- 本棚登録日 : 2019年6月15日
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