妙な線路大研究 首都圏篇 (じっぴコンパクト新書)

著者 :
  • 実業之日本社 (2021年9月6日発売)
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本棚登録 : 85
感想 : 11
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タイトルに首都圏編とあり、特に東京・埼玉・千葉・神奈川の都心に近いエリアについて多く解説されている。山梨については書かれていなかったと思う。全体的に図解が多い点は読みやすいが、文の内容は割と専門性が高いので難しい。自分がよく知っている地域のページは楽しく読むことができた(知らない地域だと地名や文化がわからなくて難しかった)。

44ページ
「現在の千葉県が誕生するまで、北部の下総地域には佐倉に県庁を置く印旛県があり、南部の上総・安房地域には木更津に県庁を置く木更津県が成立していた」
→印旛と木更津に分かれていたことも、北が下総で南が上総ということも知らなかったので新たな学びがあった。

140ページ
「都心に近い中央線沿線は関東大震災後に人々の移住が進み」
→これも知らなかった。なんとなく、昔から人が住んでいるイメージを持っていたけど意外と最近100年くらいに移住してきた人が多くいるということになる。たしかに自分の経験則で考えても、中央線沿線に住んでいる人には大昔のご先祖から住んでいるイメージはない。都内は便利なので移住が起こりやすいし、田舎と比べて土地に縛られない人が多いだろうから、よく考えたら当たり前の話なのかもしれないが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2022年12月24日
読了日 : 2022年12月24日
本棚登録日 : 2022年12月23日

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