波乱に満ちた生涯を送り、断頭台の露と消えた、フランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットと、
その母にして神聖ローマ皇后、オーストリア女大公、ハンガリー女王、ボヘミア女王であった
女帝マリア・テレジア。
マリーがフランスにお輿入れしてから、ごく内密に行われた母娘の手紙のやりとりをまとめた本です。
歴史上の人物の「素」を感じさせるものに途方のないロマンを感じます。
教科書の数行の存在に肉付けがなされて、奥行きが出てくるような心地になります。
例えば親しい人に宛てた手紙とか。
誤字があると微笑ましくてなおいい。親しみがわく。
というわけで、私のロマンの塊です。マリーの誤字もあるよ!笑
amazonさんの紹介文にもありますが、
「このままなりゆきにまかせていれば、あなたを待っているのは途方もない不幸だけだと、私は今から断言できます」
と、
オーストリアの偉大な女帝であるマリア・テレジアお母さんは娘を嗜めています。
娘の未来を暗示するようなお言葉。
いつの時代も、母は娘を案じてくれていて、
娘はそれに完璧には応えることが出来ないのですね。
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- 感想投稿日 : 2012年8月14日
- 本棚登録日 : 2012年8月14日
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