フツウであることに満足できなくなった男のための63章 再び男たちへ (文春文庫 し 24-3)
- 文藝春秋 (1994年3月10日発売)
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タイトルに「再び」とあるからといって、単純に「男たちへ」の続編と思ったら大間違いである。
読み出しは、「男たちへ」と比べて淡泊…、と思いきや、微妙に何かが違う。
前作は、「粋に生きる」とはどんなものか、ということを著者が自分の趣味全開で「男」というマテリアルに託して語ったものだったが、本作は「国家」というマテリアルに託して「粋に生きる」ということがどんなことか、を語る。
それは現代日本に対する提言でもあり、タイトルが内容を映す鏡とするならば、むしろ「日本へ」とでもすべきである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
随筆・紀行文
- 感想投稿日 : 2010年4月23日
- 読了日 : 2010年4月23日
- 本棚登録日 : 2010年4月23日
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