フツウであることに満足できなくなった男のための63章 再び男たちへ (文春文庫 し 24-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (1994年3月10日発売)
3.39
  • (14)
  • (33)
  • (70)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 439
感想 : 16
4

タイトルに「再び」とあるからといって、単純に「男たちへ」の続編と思ったら大間違いである。
読み出しは、「男たちへ」と比べて淡泊…、と思いきや、微妙に何かが違う。
前作は、「粋に生きる」とはどんなものか、ということを著者が自分の趣味全開で「男」というマテリアルに託して語ったものだったが、本作は「国家」というマテリアルに託して「粋に生きる」ということがどんなことか、を語る。
それは現代日本に対する提言でもあり、タイトルが内容を映す鏡とするならば、むしろ「日本へ」とでもすべきである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆・紀行文
感想投稿日 : 2010年4月23日
読了日 : 2010年4月23日
本棚登録日 : 2010年4月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする