藩校早春賦 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2002年7月19日発売)
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本棚登録 : 122
感想 : 19
3

いっそ突き抜けてしまって御伽噺にでもしてしまえばいいのだが、通常の時代小説に使うには主人公達の造形が極端過ぎる。またストーリーも本格的な時代小説を目指しているようで、突然貞操帯だとか真言呪術などが出てきたりして、なんかガチャガチャした感じで落ち着きが無い。と、いきなり批判ばかり書いてしまったが、これは似たようなテーマに藤沢文学の最高峰「蝉しぐれ」があり、どうしてもそれと比較してしまうため。「蝉しぐれ」の情緒は期待すべくも無いが、軽快で明るい(悪く言えば軽薄?)青春時代小説でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2017年11月16日
読了日 : 2002年7月26日
本棚登録日 : 2017年11月16日

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