エヴリシング (幻冬舎文庫 さ 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎 (1997年11月25日発売)
2.99
  • (4)
  • (11)
  • (123)
  • (9)
  • (6)
本棚登録 : 272
感想 : 18
4

かなりのインパクトでした。
桜井亜美という作家の名前は知っていましたが、若い女性作家が同世代相手の本を書いている位の認識しかありませんでした。
インターネットで調べたところ、桜井亜美さんは覆面作家だそうですが、他の人も書いていたように、かなり老練な(とはいってもそれなりに若い)作家さんのように思えます。特異な文体。ストーリーやプロットの正確さ。感性だけで書き上げられるものではなく、その上にちゃんと計算が乗っています。
とは言え、丁度私たちが若い頃の庄司薫や柴田翔のように、新しい感性と手法をもって登場した作家さんのようです。なかなか楽しく読ませてもらいました。
こういった新しい作家さんに会えるのも古本屋の良さですね。
何せ100円。当たらなくてもイイや!と勢いで購入できます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般
感想投稿日 : 2017年11月8日
読了日 : 2004年1月23日
本棚登録日 : 2017年11月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする