うん。ラノベは数時間で読めちゃうとこが良いですね、やっぱり。
上下巻通しての感想になります。
初心者冒険者である主人公、デュアン。その姿は殆ど読者と重なるわけで。非常に共感し易いんですよね。問答無用でモンスターに立ち向かう、よりはまず逃げ道を探してみたり。本当に普通!
つまり彼は読者の代弁者のようなもの。
そして彼と行動を共にすることとなる先輩ファイターの大人の男(と言っても今や私より年下)オルバ。彼のサバけた豪快?お茶目?な性格が気持ちいい。うん、男臭いと言うのかな。気がいいヤツだけど、決して甘やかすわけじゃない、みたいな。
そしてヒロインのアニエス。ちょっと気が強くてカッとなりやすく無謀なとこもあるけど、反面素直で正義感に溢れる王女様!王女様で冒険者ってのは凄いわ。
勿論美しいし、魔法使いなんて華のある存在。でも魔力を制御できないと言う欠点も持ってる。
そして忘れちゃいけない仲間、キュートなチェックと頼れる雪豹のクノック。
やっぱり動物的な仲間はほっこりするしなんかいい。○人と一匹、みたいな。萌えます、ええ。
内容に関しては、ですね。フォーチュンに比べて冒険自体がメイン!て感じがまた読み応えあると言うか。フォーチュンに読み応え無いとかでなく、冒険小説読んだ!って言う満足感があります。勧善懲悪で無く、敵側の背景なんかも書かれていて、そこもいいなあ。
ラストの雰囲気はフォーチュンにも通じるところがあるけれど、それよりもまがまがしさだったり、サバサバ感だったり、ちょっと大人な味もあり。
- 感想投稿日 : 2012年8月7日
- 読了日 : 2010年12月20日
- 本棚登録日 : 2012年8月7日
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