デュアン・サーク(2) 魔女の森<下> (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1996年10月10日発売)
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本棚登録 : 187
感想 : 5
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うん。ラノベは数時間で読めちゃうとこが良いですね、やっぱり。

上下巻通しての感想になります。

初心者冒険者である主人公、デュアン。その姿は殆ど読者と重なるわけで。非常に共感し易いんですよね。問答無用でモンスターに立ち向かう、よりはまず逃げ道を探してみたり。本当に普通!
つまり彼は読者の代弁者のようなもの。

そして彼と行動を共にすることとなる先輩ファイターの大人の男(と言っても今や私より年下)オルバ。彼のサバけた豪快?お茶目?な性格が気持ちいい。うん、男臭いと言うのかな。気がいいヤツだけど、決して甘やかすわけじゃない、みたいな。

そしてヒロインのアニエス。ちょっと気が強くてカッとなりやすく無謀なとこもあるけど、反面素直で正義感に溢れる王女様!王女様で冒険者ってのは凄いわ。
勿論美しいし、魔法使いなんて華のある存在。でも魔力を制御できないと言う欠点も持ってる。

そして忘れちゃいけない仲間、キュートなチェックと頼れる雪豹のクノック。

やっぱり動物的な仲間はほっこりするしなんかいい。○人と一匹、みたいな。萌えます、ええ。

内容に関しては、ですね。フォーチュンに比べて冒険自体がメイン!て感じがまた読み応えあると言うか。フォーチュンに読み応え無いとかでなく、冒険小説読んだ!って言う満足感があります。勧善懲悪で無く、敵側の背景なんかも書かれていて、そこもいいなあ。

ラストの雰囲気はフォーチュンにも通じるところがあるけれど、それよりもまがまがしさだったり、サバサバ感だったり、ちょっと大人な味もあり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル(日本女性作家)
感想投稿日 : 2012年8月7日
読了日 : 2010年12月20日
本棚登録日 : 2012年8月7日

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