ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ)
- 静山社 (2016年11月11日発売)
『ハリー・ポッターと呪いの子』、二日に分けて読了。
舞台脚本なので、舞台を観るのと同じでズンズン読み進められてしまうので勿体無い勿体無い言いながら。発売から大分経っているので、細かい説明は無しに感想だけを。
いやぁ。本編当時から色々言われてましたが、改めて翻訳が独特!!
原語どうなってるんだろう、とちょこちょこ調べながら読みました。
“No,no way jose”→“待ってちょうだいの長太郎”
これが優勝ですかね。
“…プスプスプス…”も気になるんですけどまあいいか。
原作完結から19年後。
それを踏まえてもちょっとキャラクターの口調がチグハグに思える翻訳が多いように思いました。舞台脚本なのでより強く感じるのかも知れません。演者の口から発した時にどう聞こえるか、みたいなことです。舞台上でどう演出されたのか、など、できる限りリアルに読み解きたかった。原語で読めたらそれが一番なんですけれど……。
エバンス姉妹の年齢がまた逆転していましたしね。何故なんだ……。忘れてしまうものだろうか。あれだけ話題にされたのに。
翻訳以外、内容だけで見たら、公式がこれをやってくれるのか……! と言う感銘。それに尽きます。何て言うか、ポタっ子なら誰もが夢想したあれこれを、公式が補完してくださった感。
テディのその後が気になりますけども。
スコーピウス主役ですね、これは!
賢いし何て良い子なのでしょう?! 妄想の中でも彼は良い子だといいなとか夢想していましたが、現実は更に上をいっていました。キュート!
ドラコや、ママとのエピソードも。アルバスに対する感情も。
伏線となる小道具も良かった。
本編から気になっていた校長の肖像画の件も触れられていたし、ifの世界のセブルス。はぁ。
名前だけではありましたが、ベラトリクス。
そして!!
実は私が密かに、でもありませんが、お気に入りのペチュニアおばさん!! 存在だけでなく、心情にまで触れられていた!! これには興奮しました。
激しい感情からハリーがマクゴナガル先生に言ってしまった言葉。それに対するリアクション。
そう言った細々した描写にいちいち反応。
この壮大なファンタジーを舞台で表現するなんて!! どうやったんだろうと思うシーンばかりです。観てみたい……。
そして読了後、演者さんを見て、想像よりも主演二人が大きかったことでイメージがまた変わりました。二人ともかなり華奢な少年ぽく脳内再生してた……。実際には青年に近かったです!
舞台作品では第一印象と云うのが重要な鍵になりますね!
最後に、おおおおお!! と興奮した部分を引用。
“ドラコがハリーの顔を見る。このとき──深い穴の底のような恐ろしい状況の中で──はじめて、二人は友人としてお互いを見る。”
- 感想投稿日 : 2017年3月14日
- 読了日 : 2017年3月14日
- 本棚登録日 : 2017年3月14日
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