同じような主張を見たことがあるな、
と思っていたら「日本人の勝算」と同じ著者だったか。
根本的な主張は全くブレていない。
・人口減少社会で経済成長するには生産性を上げるべし
・生産性を上げるには組織の規模を大きくすべし
・政治主導で最低賃金を上げ無能経営者の淘汰を促すべし
ただ本書の方が、より説得力を増しているように感じた。
前著の「日本人の勝算」に対して返ってきた反論に対して、
その反論も含めてロジックを組み立てているからかな?
特に無能(と著者が位置付ける)中小企業経営者に対する指摘が、
具体的でストレートになっていると感じた。
私は中小企業に勤める日本人のおっちゃんであり、
「中小企業神話」を信じたいという立場。
著者の言葉を借りれば、「中小企業を過大評価する」一人。
ただ、残念ながら、著者の主張に反論の余地を見出せない。
思いつく反論が、赤面するほど感情的なものしかない。
困った。このままでは著者の主張を受け入れるしかない。
誰かに、ロジカルで筋の通った反論をしてほしい。
感情的ではなく、ただの揚げ足取りではない反論を。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会・政治
- 感想投稿日 : 2020年4月28日
- 読了日 : 2020年4月28日
- 本棚登録日 : 2020年4月28日
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