“今後リビアが混乱に陥る可能性は低いだろうし、仮に起きる時はカッザーフィーの後継者による内紛だろう…”
この本の出版当時(06年だっけ?)は積年の懸案だった大量破壊兵器問題に解決の目途がつき、数十年ぶりに国際社会に復帰しようとしていた状況を反映してか
今頃になってまさか内乱なんて……という観測が強い。
でも確かにその通りだろう。まさかこの5年後に隣国でネットを駆使した革命が起き、ムバラクが職を追われ、そしてリビアが国を二分するとは……。
が、矛盾の萌芽は要所に見られる。
《ベンガジは政府に対する反抗意識が強い》 《特に若者で深刻な失業率》などなど。
こういった矛盾が一気に噴出したのか、などと。
《○○を知るためのxx章》は気になる地域を知るために大変ありがたい。政治、経済、自然、抱える問題、ポップカルチャー…。あらゆる角度からその地域の事情がわかる。
難しい専門書ではないし。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2011年5月15日
- 読了日 : 2011年5月14日
- 本棚登録日 : 2011年5月15日
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