ハウルの動く城3 チャ―メインと魔法の家

  • 徳間書店 (2013年5月30日発売)
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感想 : 64
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(No.13-45) 児童書です。

ジョーンズさんが「ハウルの動く城 3」を出していたとは、亡くなった時にはちっとも知りませんでした。
もっと早く日本で出版してくれても良かったんじゃないの?という思いもありますが、今だから特別な思いで読めるという気持ちも・・・・。

内容紹介を、表紙裏から転載します。
『王室づき魔法使いが病気で不在のあいだ、留守番をすることになった本好きの少女チャーメインは、魔法の本のまじないを試してみたせいで、危険な山の魔物と遭遇してしまう。危なく難を逃れたけれど、魔法使いの家でも次々困ったことが起きる。魔法使いの弟子を名乗る少年がころがりこんできたり、かわいい子犬が巨大化したり、怒った青い小人の群れが押しかけてきたり・・・。
魔法の家のドアは、王宮や小人の洞窟、謎の馬屋やプール、果ては過去にまでつながっているらしい。やがて王宮の図書室で王様の手伝いをはじめたチャーメインは、王国の危機を救うために呼ばれたインガリーの魔女ソフィーと、火の悪魔カルシファーに出会う。
意外な姿に変身した魔法使いハウルもあらわれて・・・・?

物語の名手ジョーンズが贈る、読み出したらやめられない奇想天外なファンタジー。「ハウルの動く城」シリーズ待望の完結編。』

そう、完結編。
ソフィーやハウルに出会えて嬉しかったのですが、魔法使いのウィリアム大おじさんの家にあった不思議が回収されないままになってることがいっぱいあって・・・・。中途半端で名残惜しい気持ちです。
ジョーンズさんのお年のせい?それともハウルのシリーズは元々おとなしい感じだったかな、登場人物の悪意は薄めです。
でも私が好きな、万華鏡を動かしているようなキラキラした感じの物語展開は健在でした。

チャーメインはほんとに良い子です。家事能力皆無といっても、全くその方面の教育をされたことがなかったのですから仕方ありませんよね。
どちらかといえば一見しっかりしているように見えるピーターの方が破天荒。ハウルに通じるものをもってるんじゃない?
ピーター視点が無いのが残念だわ。
ロマンスは全く示唆されてなかったけど、このまま行けばピーターとチャーメインは、ハウルとソフィーのようになるかなあなんて思ってしまいました。

この本はジョーンズさんが残してくれたプレゼントみたい。読めて嬉しかったです。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2013年9月13日
本棚登録日 : 2013年9月13日

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