タテ社会の力学 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年7月13日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 9
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あまり頭に入ってこない文体で分量のわりに読み終わるのに時間がかかった。
学歴・職場といったものに価値を置き評価を決める人は多いのだなあと思った。
正月などでの親戚が集まって食事したときもそういう話が多い。
日本人の法意識と法からの逸脱の許容範囲は全体がやっているかやっていないかで決まるというのは、自分の体験とよく一致するものだった。
似た文章も引用しておく。

パウロ・コエーリョ「アルケミスト 夢を旅した少年」から
「キャラバンと砂漠は同じことばを話していました。だからこそ、砂漠はキャラバンが横切ってゆくのを許してくれるのです。それはキャラバンの一歩一歩をテストして、時間どおりにいっているのか見ています。そしてもし時間通りならば、僕たちはオアシスに行けるはずです」
「もし、われわれのどちらかが、そのことばを理解せずに、個人的な勇気だけでキャラバンに加わっていたら、この旅はもっと困難なものになっていただろう」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: こころ
感想投稿日 : 2012年8月13日
読了日 : 2010年10月13日
本棚登録日 : 2012年8月13日

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