固有値問題30講 (数学30講シリーズ 10)

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  • 朝倉書店 (1991年4月1日発売)
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二次元のベクトルと行列から始まり、固有値、固有ベクトル、複素ベクトル空間、固有方程式、固有空間、線形写像の多角化可能性、内積、正規作用素、射影作用素、随伴作用素、エルミート作用素、ユニタリー作用素までをわかりやすく説明したのち、積分方程式、フレードホルムの理論、ヒルベルト空間の導入、ヒルベルト空間での自己共役作用素、閉部分空間、有界作用素など…

とてもわかりやすく、おもしろい読み物。

ただし、難しいところには証明なく紹介とかしている。例えば、区間上の2乗か積分関数がヒルベルト空間をなすことの証明などは、ルベーグ積分が必要だからそっちでやってねーという感じ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 数学
感想投稿日 : 2008年5月19日
本棚登録日 : 2008年5月19日

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