7人の作家による7人の武将をメインにした短編集。
全部「本能寺の変」を主題にしていました。
結局は、なぜ明智光秀さんが主君であった織田信長さんを討つに至ったのかなんだけど、これはいろいろな解釈があって面白い。
なので、この本の楽しみ方は、その「なぜ」が納得できるかもあるし、自分が思わなかった考え方を気づかせてもらう部分もあるし、こんな人間関係もあったのかと知識を授けてもらうこともあるんだけど…。
作家さんの好みや力量を比較する楽しみもありました。
メインの明智光秀さんを担当した冲方丁さんは『光圀伝』のときも思ったけれど、何だか薄いんだよね。
もっともらしい文章を書いているんだけど、どうも表現と言いたいことのバランスが悪い。
水戸市は『光圀伝』の大河ドラマ化を前々からアピールして活動しているけれど、原作はページ数の割に内容が薄いので、思うに「『水戸黄門』ではなく、素の光圀さんを主人公にした大河ドラマをやって!」ってことを主張したほうが良く、原作を『光圀伝』に特定して活動しているのが案外敗因なのではないかと思いました。
話ズレたかな…。
斎藤利三さんを担当した葉室麟さんも弱かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2019年7月21日
- 読了日 : 2019年7月21日
- 本棚登録日 : 2019年7月21日
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