最新のデータや実測を盛り込んだうえで、明智光秀さんが長いこと悪人にされたのは、その後に権勢を得た豊臣秀吉さんが自分の正当性を主張するために都合よく明智さんを悪人に仕立て上げたから…というのは、正しいと思いました。
途中、キリスト教についてなど、必要だけれど少し紙面を割き過ぎかな…と思う部分や、西郷さんを顕彰し過ぎと思われる部分などバランスの悪さもありましたが、全体的には読ませる本になっていました。
当時の人たちが織田信長さんを嫌っていたことや、細川藤孝さんなどが後世評価され過ぎであることは自分も同感です。
後世に作られた書物による歴史は、勝者によって都合よく書かれたものが多かったり、記載者の主観に基づいたものばかりであることは当然として、今、明智さんの評価が良い方向に変わろうとしていることは面白いことだと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・伝記
- 感想投稿日 : 2020年2月28日
- 読了日 : 2020年2月28日
- 本棚登録日 : 2020年2月28日
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