開発物語を通して、スクラムを疑似体験できる良書。漫画と解説コラムを挟みながら、とても読みやすくなっている。
スクラムは、開発プロセスではなくフレームワークなので、決まり事はとても少ない。守るところさえ守っていれば、他は良いと思うことを自由に取込めばいいのだけど、それがかえって何をどうしていいのか分からない状況になっている…というのが、スクラムに興味のある人の実情だろうと思われる。そんな人は、きっと本書を読めば、スッキリするはず。 ^^
一つだけ違和感を感じたのは、「P.O. って、そんなに甘くないんぢゃない? (*1)」ってこと。良かったプロジェクト (当社比)、そうでもなかったプロジェクト(当社比) を思い起こすと、P.O. の善し悪しが大きかったような気がするのだ。P.O. が世の中の不合理との接点なので、正解のない中で、センス、判断力、洞察力、調整力などなど…を駆使して、ゴールへたどり着くキーマンとなるように思うのだが…。
日本のソフトウェア開発が変わるためにも、多くの人に読まれますように… (とにもかくにも、エンジニアの外の人に広まって欲しい…)。
(*1) スクラムマスターも甘くないと思うが、スクラムの解説書なので、悩めるスクラムマスターが都合がいいのだろうなぁ…と理解。 (^^;
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ICT
- 感想投稿日 : 2013年6月13日
- 読了日 : 2013年6月13日
- 本棚登録日 : 2013年6月13日
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