「究極のラブストーリー」ということで読んでみたが、肝心のカップルたちが出会うまでがひたすら長い。そしてまた、別れまでが早い。
出会うまでにそれまで長々と語られていた時代背景があったからこそ、その後の悲劇性が増して美しいということなのであろうが、「恋愛物語」を楽しむために読んだ方だと「え、これだけ引っ張ったのに、恋愛要素これだけ?」と思ってしまうだろう。
解説の最後に「複雑でありながらシンプル」という言葉がある。
たしかにそれがこの物語の良いところなのであろうが、それが受け入れられない場合は、ただ胸にしこりが残るだけの話となるだろう。
ただ、ところどころに出てくる雷桜など、背景の描写は美しい。
この本を読むのなら、映画版の表紙でなく、桜の絵が描かれた表紙のものを選ぶことをオススメする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
恋愛
- 感想投稿日 : 2011年12月16日
- 読了日 : 2011年12月16日
- 本棚登録日 : 2011年10月31日
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コメント 2件
reokasaiさんのコメント
2012/05/15
とみぃさんのコメント
2012/05/15