カール・ロジャーズはカウンセリング理論の発展に大きく貢献し、クライエント中心療法を考案した人である。
この本の前半は、ロジャーズの生涯を生まれる前から追うことにより人物像を描き出し、後半からはそのカウンセリングの理論を彼の境遇と関連させて説明している。
現在はロジャーズの療法は古いそうだが、それまで「患者」と呼んでいたのを「クライエント」と変え(臨床心理学ではクライアントと書かないらしい)、その人の力を信じて受容、共感、一致するのが大切というのは今でも多くの場面で通用している考えだろう。
全体的に筆者の解釈が含まれていて、純粋にロジャーズの考えを知るには使いづらいが、入門としてはとても分かりやすい。巻末のロジャーズをもっと知るための参考文献もありがたい。(でもどれも入手困難または高い)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年2月8日
- 読了日 : 2014年2月3日
- 本棚登録日 : 2014年2月8日
みんなの感想をみる