今やどんな業種も知識労働化し、どんな仕事にもクリエイティビティが必要になってきた。
デザイン思考―デザイナーの見方・考え方をビジネス、特にイノベーションに活用する事例が取り上げられ、世間ではデザイン思考セミナーなども盛んに行われている。
そんなデザイン思考の本家、デザイン・コンサルティング・ファームIDEOの創業者による、デザイン思考を行うための心がけを説いたのが本書である。
デザイン思考の手法はインターネットで手に入るし、関連書籍も多数ある。しかしいくら手法を覚えても、自分はクリエイティブだという自信がなければ、よい発想は生まれない。そして本書の一番大切なメッセージは、
「誰でもクリエイティブになれる!」
というものだ。
人々の創造性を阻害しているのは、自分がクリエイティブでないという思い込みであり、クリエイティブ・コンフィデンスを身につけることがまず必要だ。デザイン思考のさまざまなツールは実は、そのためのワークショップである、さあ実践しよう!
このような著者のパッションが本書のあらゆるページから感じられ、すぐそばで語りかけられるように、今すぐやろう、という気持ちになる。
何かを変えたい人、変えられなくて停滞している人、とにかく元気が欲しい人、さまざまな人にお勧めしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月23日
- 読了日 : 2015年12月9日
- 本棚登録日 : 2016年2月23日
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