明恵上人 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
  • 講談社 (1992年3月4日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 12

サイケデリックアニメ「ミッドナイトゴスペル」観賞でヴィヴィッド反応してしまった、ヒッピーカルチャー探究から死者の書へと向かい、その死者の書で顕密の関係を見出し疑問が沸き起こり解決するために行き着いたバガヴォッドギーターから、十一面観世音へと足を踏み入れた矢先に、most interestな方に紹介受け読むことにした本書だったが、白洲正子の噺家顔負けの誘い込みにぐいぐいと引き込まれ、ページ数の倍近くの書籍を読んだような心持ちにさせられた読後感だった。また華厳で出家し早々に華厳の本山に見切りをつけ、高山寺へとその本拠を移した明恵の釈迦に対する帰依心が慮られて愛おしい。教理教説を説く仏教関連書籍にはない広がりを感じることのできる良書◎

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月12日
読了日 : 2020年9月12日
本棚登録日 : 2020年9月12日

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