主人公木常の冷酷無惨極まりない殺し・復讐に目を伏せたくなる場面が多々。
なのに途中で出てくる人情/愛etc..によってなぜか温かい人情劇を体験したかのような感覚に襲われる。故にハードボイルドな場面が多いにも関わらずスラスラと読めてしまう一冊。
書評で香山二三郎さんが記していた「虚無的でいてほのぼのとしており、シリアスで生々しい半面、面白おかしい」が全てを表しているように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年3月28日
- 読了日 : 2011年3月27日
- 本棚登録日 : 2011年3月28日
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