小学生の頃から、国語の(授業ではなく)テストが好きで。評論の文章が好きなんですね。「ああ、大人のテストする側の人は、こういう文章が面白く感じるんやね」とか余計なことを考えていたかも知れない。
そんな子供が大人になるとやっぱり本質は変わってないようで。四択から正しいものを選びなさいという長文問題の出典を、いやらしく覚えておいて前後の文章も見てみたい的なリファレンス。
てっきりこの評論は男性が書いたものだとばかり思っていましたが著者は1926年東京生まれの女性。ロンドン大学で社会人類学を出ておられるというのを見て納得。凄く科学者然としてるもんな。
昭和53年の内容ですが古臭さは皆無。世代間と甘え、慇懃無礼と非礼、集団隠れ蓑、反論を楽しむインド人など、テーマのフレキシブルさからは、マルコム・グラッドウェルを彷彿させてくれる一冊でした。驚き。
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- 感想投稿日 : 2013年5月31日
- 読了日 : 2013年5月31日
- 本棚登録日 : 2013年5月31日
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