新装版 推定無罪 (上) (文春文庫) (文春文庫 ト 1-11)

  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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感想 : 24
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「被告人は有罪か、無罪か」が争われる裁判だが、「被告人が有実か、無実か」を知っているのは当の被告人だけである……、ということを考えると、人が人を裁くってすごいことをやっているな、とつくづく思います。

本書は、主人公の検事が不倫してウマーな思いをしていたら、その相手が殺害されて気づけば主人公が起訴されてた、という話。

前半はイマイチ盛り上がりにかけますが、起訴されてからは一気に面白くなる。法廷シーンの緊迫感といったら! 審理終了も劇的な締め括りで興奮冷めやらぬ……。すべてがもう元に戻らないと苦い思いを残す終盤も感慨深いですね。

素晴らしい読書体験を与えてくれて本当にありがとう。下巻まで一気に読み終えました。

*上巻にて下巻も含めたレビューとします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ・サスペンス
感想投稿日 : 2013年12月11日
読了日 : 2013年12月11日
本棚登録日 : 2013年10月13日

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