ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

  • SBクリエイティブ (2014年5月17日発売)
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本棚登録 : 340
感想 : 39
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ヴァーチャル世界の宝探し(エッグハント)は続く、のだが、そのアプローチはネットワーク内に留まらず、リアル世界にも展開する。ギーク=おたく達の、豊富な知識と無謀ともいえる挑戦が、世界を動かしていく。

冒険あり、恋愛あり、読み終えてしまえば王道の物語なのだが、SFと80年代ポップカルチャーに彩られた素晴らしい作品だった。オチの教訓は賛否あるかもだが、ワシはあり。

しかし作者は、本当に日本のアニメ、特撮が好きなのだなぁ。その愛が伝わってくるのも嬉しく感じた。

本の感想としては余談だけど。

映画「レディ・プレイヤー1」と比較すると、モチーフやキャラ設定は活かしつつ、宝探しの段取りは相当違う。それでもどちらも面白いし、映像を見ていたから補完できた小説のイメージもあるので、やはりスピルバーグ監督の表現力はすごいな、と。

ただ、映画で「それはないだろ!」というツッコミをしたい箇所があったのだが(コメディと捉えれば敵役の間抜けさを際立たせていたが)、それはさすがに小説では無くて安心。

まぁ分かりやすく2時間にまとめるの大変だし、それでも面白さは損なわれてないからやはりすごいのだけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年7月11日
読了日 : 2018年7月10日
本棚登録日 : 2018年7月11日

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