う~ん……どうなのかなあ。
実は、前半はとても面白かった。さすがはスコルジー。何故か新人だけが死亡率の高い艦隊旗艦イントレピッド。そこに新たに配属された3人の少尉と2人の宙兵を主人公として、奇妙な状況が展開されていくというもので、スリリングでもあり、サスペンスフルでもある。
ところが、その理由が説明され、舞台が21世紀に移ると、途端にホームドラマ風になってきて、冗長かつつまらなく感じてしまった。
ところが、訳者後書きを読むと、本作はユーモアSFであり、訳者本人も読んで大爆笑したのだ、という……。
え~。
説明しよう。
タイトルのレッドスーツとは、「華々しくドラマチックに殺されてドラマを盛り上げるエキストラ」なのだという。
ほら、いるでしょう。単に爆発シーンで宇宙二吸い出されて死ぬ程度のエキストラよりもいい役。名前もあって、背景もあり、そのキャラが死ぬと泣ける、みたいなポジションのキャラが。
主人公たちはまさにそういうポジションなのだ、というんだね。
で、レッドスーツとは、そういうキャラが着用させられるタイプの衣裳だと。
う~ん。
私はそこそこ、その元ネタとされるスタートレックは見たと思うけど、そうだったかなあ……と悩んだ。まあ私は戸列記-というほどではないから、単に知らなかった、ほんとにそういう風に言われているのかもしれないけど、う~んう~ん。
日本には、今現在と列記-というSFファンはアメリカよりは少ないかもとも思うし、このドラマネタの部分がいまいちぴんとこなかったという人は他にもいそうだなあという気がしてならない。
いや俺スタートレックはタイトルくらいしか知らないんだけど、という人ももしかしているかもね。なので蛇足ながらもうひとつ説明しておこう。
スタートレックでエンタープライズ号に搭乗しているクルーは、同じタイプの制服を着用しているけど、色が幾つかあるのです。そう、宇宙戦艦ヤマトで、ユニフォームに難色かあるのと同じですね。特に、部署とか階級を意味する者ではないようだな、というのも同じ。
本作の中で登場する、あるSFドラマでも、まさにそのスタートレックのようなユニフォームのシステムが採用されており、主人公たちのようなポジションのキャラは赤い制服を着せられている……という話なのだ。
まあ、そういう事です。
う~ん。もっとスタトレに詳しければ、笑えるのでしょうかねえ……。
- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2017年9月3日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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