松下幸之助の憂鬱 (文春新書 983)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年10月20日発売)
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感想 : 8
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幸之助の幼年時代の話は、とっても時代がかっていてとても想像できない。大勢の家族は数年の間にどんどん病死して、唯一残された母の再婚を家長である幸之助が承認しなければならなかったとか、松下家の再興を父に託されたとか、中世の世界のようだ。嫁の親族や甥っ子を大量に登用して発展しつつも、離反されてしまい、後継者を育てきれなかったのは、経営の神様のイメージからすると意外。やはり創業カリスマ社長の跡取りはどの会社でも大きな課題なんだろう。PHPに込めた宗教がかった思いはそうした苦悩のなせる技か。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治経済・ビジネス・自己啓発
感想投稿日 : 2014年12月31日
読了日 : 2014年12月31日
本棚登録日 : 2014年12月31日

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