なぜ、あの上司は若手の心を開くのか
2015/10/1 著:齋藤 直美
著者は、㈱ミュゼ代表取締役。大手企業、自治体など多くの業界のリーダー教育、組織活性化に携わり、全国各地で研修・講演を行っている。
2010年ごろから社会に出始めたゆとり世代。今、職場にやってくるのは「ゆとり」真っ只中の世代である。
世界で活躍するようなゆとり世代と、良く言われている打たれ弱い、何を考えているのかわからないゆとり世代とは、何が違うかというと能力を引き出す環境に要因がある。
若手が活躍する組織には、能力を引き出す環境、それをつくる上司の存在がある。強みにフォーカスし、それを伸ばす、活かす教育をしているのである。
本書では、ゆとり世代と言われる世代の強みや能力の引き出し方、活かし方・ギャップを埋めるコミュニケーションを以下の9章から紹介している。
①若手はなぜ、ああなのか
②その言動、反面教師にされてます
③若手の本音と強みはここいあります
④実践コミュニケーション①聴く
⑤実践コミュニケーション②話す
⑥実践コミュニケーション③ほめる
⑦実践コミュニケーション④叱る
⑧実践コミュニケーション⑤やる気にさせる
⑨協働関係を強くするために
自分はまだまだフレッシュマンと思っていた。
思っていたかったものの、年齢は36歳と立場も
あわせて中堅どころになっており、それを認め
次に進むしかないと考えている今日この頃。
古から伝えられている「最近の若いやつは・・。」
という呪文。意識していないとしてもどこかで
そんな思いで自分も世代を意識して対応しているの
かもと反省。
本書を紐解いて気付いたこと。
私は俗にいう「氷河期世代」本書で取り上げられて
いるのは「ゆとり世代」。
「ゆとり世代」というくくりからの説明を読んで
「これ自分やん。」ということに気づく。
そして結論としては
あくまで世代というくくりなだけであって
その中にも色々個性はあり、それだけでは
説明できない。
ようは企業を見る見方と同じ。
業界として捉えるのではなく、個社別に
捉えるということ。
表面だけを捉えることは
逆に本質を見失うことになる。
- 感想投稿日 : 2016年5月21日
- 読了日 : 2016年5月21日
- 本棚登録日 : 2016年5月21日
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