マッキンゼーで学んだ感情コントロールの技術
著:大嶋 祥誉
自分の感情に素直に向き合うことで、感情や感覚が研ぎ澄まされる。普段から自分の気持ち、感情を大切にしているからこそ、そのシグナルをキャッチすることができる。そういう人は、自分が疲れているときや、休むべきときもしっかりそのサインを受け取り、対処するので、病気になったり、気分が不安定になったりしにくい。
本当に仕事ができるビジネスパーソンほど、ロジカルシンキングだけでなく、直感、インスピレーションを味方につけている。それに従うことで、結果として、仕事でもプライベートでも、良いパフォーマンスをあげている。
本書の構成は以下の6章から成っている。
①仕事の9割は感情コントロールで決まる
②あなたの感情が乱れる本当の原因とは
③モヤモヤした感情を解決可能な課題に変える法
④感情を仕事の成果につなげる実践テクニック
⑤組織とチームの感情コントロール術
⑥感情コントロール力を身につける日常習慣
感情を表に出すことは悪いことではない。
全てを隠してないことにしていまうことでは、問題の根本的な解決は出来ず、先送りにしてしまい、問題が鬱積することにより違った弊害も起こる。
全てを受け入れ、棚にしっかりと区分けして整理し、できること、できないこと、対応できること、対応できない、対応すべきではないこと等にわけて考えることが必要である。
チームにおいても同じである。感情を取り入れながらマネジメントすることは弊害も多い。しかし、全てを受け入れることで時間はかかるものの人間的な基盤を共有することで関係性も深くなり、お互いを尊重することにもつながる。
自分の感情もしかり、仕事上であっても家庭内であっても、個人、チームそれぞれでも本書は応用することが可能であり、全ては有機的につながっていることからもぶれずに向き合いたい。
- 感想投稿日 : 2021年5月30日
- 読了日 : 2021年5月30日
- 本棚登録日 : 2021年5月30日
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