好きにやっても評価される人、我慢しても評価されない人

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  • PHP研究所 (2006年9月26日発売)
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著者は、早稲田大学卒業後、NECへ入社、マサチューセッツ工科大学にて経営大学院修士課程を修了。外資系コンサルファーム勤務の後にユニデン㈱人事総部長、アップルコンピューター㈱人事総務本部長を経て経営コンサルとして独立。現在は、慶應義塾大学にて助教授と上記の経験・スキルを活用し、自律的キャリア会ハウ・人事育成、組織・人事コンサルティング、ベンチャー企業への経営支援を行っている。

著書に「29歳はキャリアの転機」「キャリア・コンピタンシー」「組織に頼らず生きる」がある。

もちろん人事や評価制度について詳しい著者。しかし、それ以上に上記のような色々な経歴の中で経験がある人事系コンサルは少ないのではないか。その特殊なキャリアを活かして人事評価について著者の考えが述べられている。

誰もの気になる人事評価。自分の頑張りが認められていないと感じる人も多いはず。そもそも仕事で結果を出し、上司から評価をされる仕方がわかっていないことがひとつの原因として考えられる。

人事評価について知りたかったことが人事のプロである著者により経営コンサルとして体系的に以下の5つを柱として説明されている。
①あなたが知らない評価の仕組み
②評価に関する七つの誤解
③みんなが知らない「評価」の本質
④「評価」を知って「評価」を忘れる
⑤自分で自分を「評価」する人生

私が本書を手に取った理由は決して自分が人事評価に対して大きな不満を持っているからではない。最近当社においても新しい人事評価を取り入れようとする新しい試みがある。現在は評価をする立場でもあるがもちろんされる立場でもある。同じ努力で少しでも自分の評価があがるにこしたことはない。かつ新しい人事評価の本質を知ることにより部下に対してもより評価があがり、なおかつ結果も伴う効率や各自の成長を意識した仕事の指導ができると考えたからである。

仮面を脱いで等身大の自分で勝負している著者。本書の説明においてもその等身大で歯に衣を着せぬ表現は複雑なものはなく、全てが非常にわかりやすかった。

本書の後半は、評価されるための仕事術だけではなく、最終的に自分が納得する生き方を追及するメリットや手法が述べられており、当初の目的よりも深い本質までが紹介されており非常に勉強になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事術
感想投稿日 : 2011年7月31日
読了日 : 2011年7月31日
本棚登録日 : 2011年7月31日

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