ぼくだったら、そこは、うなずかない。
2013/11/14 著:石原明
とにかくになんでもかんでも他人の考えや意見をそのまま受け入れ、ついうなずいてしまう。戦後日本の教育システムは、このような体制に都合の良い従順なうなずき人間をたくさん生み出してきた。
うなずくにしても、自分がなっとくしたうえでうなずかいといけない。それに、物事は方面を見るときと、踏み込んでじっくり見たときとでは違うことが多い。立ち止まって本当にそうなのかと確かめる必要がある。物事をほんの少し違った角度から眺めるだけで、社会や世界が新しく見えてくるし、働き方や生き方だってガラリと変わる。
本書の構成は以下の5章から成る。
①人間関係、めんどくさいよ~。
②変化について行けませ~ん。
③モノが売れないんだよ~。
④いまの自分、なんか違うんです。
⑤生きていくのって大変だよ~。
見方によればアマノジャク。
視点を変えれば天才。
事実は一つであるも捉え方等が変われば大きく変わる。
正解はない。それを教えてくれている著者。
しかし、時には素直にまず受け入れることも大切。守破離ではないが、基本があってこそ初めて違った視点が活きてくることもある。そういう視点もある。それも正解。これも正解と幅広く許容できる心構えを持ちながら本書を読み進めないと違った方向に物事を考えてしまうので注意が必要である。そこも本の良いところでもあり恐いところでもある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思考法
- 感想投稿日 : 2017年10月14日
- 読了日 : 2017年10月14日
- 本棚登録日 : 2017年10月14日
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