先割れスプーンに駆逐され、失われてしまった日本の「箸」文化。著者の研究によれば、なんと日本では箸を二本とも右手に握って利用していたのだという。
さすがにこれには学会からの疑問の声も多く、読者としても即座に著者の言を信じることはできない。しかし「あるいはそうかも」と思わせる綿密な研究成果は一読に値する。
ほかにも「とぜんそう」、「しだりお」、「じたんだ」等々。ときには既に姿すら失われてしまった日本の古代文化を蘇らせる力作。民俗学に興味のある人には必読の書。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年1月25日
- 読了日 : 2011年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年1月25日
みんなの感想をみる