ジェシーが出版会見をおこなうのはパリ5区、セーヌ河岸に近い書店「シェイクスピア・アンド・カンパニー」。この店は第二次大戦後にアメリカ人シルビア・ピーチが開いた伝説の書店(ヘミングウェイやフィッツジェラルドがたむろした)の名を、1951年に引き継いだ店です。以降60年代にはビートニク詩人たちの拠点となった場所で、書店は「コミュニストのユートピア」と呼ばれ、求める者はだれでも(ただし作家を目指す者のみ)店に泊めることでも知られています。開店以来4万人以上がこの店に寝泊まり、暮らし、店を手伝い、1日1冊の本を読むことをオーナーのジョージに義務付けられたといいます。アメリカ人のジェシーにとっては特別な場所。そこでかつて愛したセリーヌと再会。ふたりが一緒にいられる時間はわずかでした。ふたりが乗る観光船(バトームーシュ)からノートルダム寺院を眺めるシーンがありますが、この寺院の河をはさんだ対岸に、シェークスピア書店はあります。
「ル・ピュア・カフェ」はシェークスピア書店から約2kmの距離にあります。のんびりパリ散歩を楽しむのもいいですね。
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DVD西欧
- 感想投稿日 : 2011年12月13日
- 本棚登録日 : 2011年12月13日
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