立法担当者の書いた論文の答案集である。
いまのところ、他に代用品がないのではなかろうか。
良いところ:
立法担当者が、頭をつき合わせて書いたという安心感。判例よりなので、司法試験受験生には(多分)嬉しい。
解説がついているわけではないが、答案が詳細に亘っているので、制度趣旨・立法趣旨がよく分かる。
条文ごとの索引がついていて、調べ物にも使える。
悪いところ:
詳細な説明のため、うまく端寄って読まないと、受験生にとってはつらいかも。(その見極めも、また勉強か?)
ターゲット顧客層は、司法試験受験生だけでなく公認会計士や実務家も含まれてるため、受験生からすると、そこまで要らないというところまで書いてある。(答練の返却を受けて復習してみたら、普段書かないような手続き的なことを書こうとしてた。)
結局、実務家向けの本であるということを認識して、うまく情報を絞り込んで使えるかどうかで、この本の有用性がグッと変わってくる。その意味では、今までもっている答案などがベースになるのだろう。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
商法
- 感想投稿日 : 2006年1月28日
- 本棚登録日 : 2006年1月28日
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