「キャパ その青春/その死」を翻訳した沢木さんが、有名な「崩れ落ちる兵士」は、所謂やらせ作品ではないかと疑問を持ち、徹底的な取材で真実を解き明かすというドキュメンタリー。
決して、キャパを否定するものではなく、キャパへの親愛の情は全く変わらないという沢木さんの取材は、しかし鋭く、執拗です。ジャーナリストとしてのキャパに親愛の情を感じつつも、また同時に、ジャーナリストとしてのキャパの作品に対して、真実を追求する。彼のプライドが感じ取れるように思います。ノンフィクション作家としての沢木さんの実力が遺憾なく発揮された作品と思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2021年4月27日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月27日
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