シリーズ6作目。久しぶりの大ヒットで1作目に次いで好きかな。大沢さんが言われているように鮫島の恋がテーマとしてあって、それが本作をハードボイルドたるものとしている。エミリという魅力ある女性が鮫島の前に現れ惹かれていくが、この葛藤が非常に良くていつも正義を貫く彼の別の面が見られた気がした。本筋は公安が暗躍する陰謀論的なストーリーながらネタの出し方が巧みで荒唐無稽になりすぎないず、でもエンタメ性を失わない程度に遊び心を出してくる。こういった作風のお手本のような出来ばえだった。にしても一気読み出来る作家ですわ。
後、脇役では初代で嫌味な奴だった香田が素晴らしい役で出て来る。カッコよい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
光文社文庫
- 感想投稿日 : 2023年2月27日
- 読了日 : 2023年2月26日
- 本棚登録日 : 2023年2月27日
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