主に内政面で豊臣家を支えた秀吉の弟の生涯を経営的視点から読み解いた変わったタイプの歴史小説。文献が少ない(少ないからこそ優れている)ために想像の部分が多くはなっているが、石高からみるに有能なのは確実だったのだろう。戦国武将らしからぬ出世の欲がなかったのが珍しい。変わり者で敵も多かった秀吉のために人と人との折衝を上手く行っていたのがよく分かる内容であった。若干のびいきがあるように思えたがそこはまあ好みということで。個人的には織田家の中でも目立たない存在ながら好きな丹羽長秀がピックアップされていたのがうれしい
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月1日
- 読了日 : 2024年3月1日
- 本棚登録日 : 2024年3月1日
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