どの場所に対してもカンペキな建築というのは、そもそもムリ。だからと言って諦めるのではなくて施主とデベロッパーがアイデアを出しながら納得できるものを建てることは可能。しかし今の分業制の建築方法では、責任の所在がどこにあるのか不透明で誰が何を求めた建築物なのかがよくわからない。
(隈)津波から命を守る建築物といったら「地下」シェルター。土地の上の建物で地震にも津波からも逃れられるカンペキなものを求めるから問題が難しくなる。
だったら「だましだまし」の思想で、とりあえず津波から命を守るために「地下」に逃げ込める設備を作る。津波の表面は波の力が強いけれども、下はわりと弱い。
・ユートピア主義→どんな災害にも耐えうる理想的な建物を!
・現場主義→「だましだまし」やっていくなかで最適な建物を!
ユートピア主義+現場主義=最適解
・システム問題→あるものを形作る非常に複雑な要素をアタマが無視している。
(養)システム問題を避けるためには「参勤交代」のような、地方と都市の人間の入れ替わりが必要
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- 感想投稿日 : 2013年10月20日
- 読了日 : 2013年10月20日
- 本棚登録日 : 2013年10月20日
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