稲盛和夫の実学―経営と会計

著者 :
  • 日本経済新聞出版 (2000年11月7日発売)
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「売上を最大に、経費を最小に」という普遍的な
原則を実現するためのルールを分かりやすく解説している書籍である。

原則にそって徹底的に細かいことを守れるかという視点、複雑な会計をいかにシンプルに理解させることが重要か(バナナ、夜泣きうどんなど非常に分かりやすい例え)かという2点に大きな学びがあった。

何かに応用するという内容ではなく、どこまで浸透させることができるかということが重要じゃないかと思います。


原則
1.キャッシュベースで経営する
-会計上の利益と手元のキャッシュとの間に介在するものを出来る限りなくす
-内部留保を厚くし、自己資本比率を高める
2.一対一の対応を貫く
-モノ・お金の動きと伝票の対応は常に一致
3.筋肉質の経営に徹する
-在庫品を残さないようにする=棚卸しをしなければ資産と見なされ税金が掛かる
-固定費の増加に警戒し、投機的利益は追わない
-一升買いの法則:いる分だけ購入する方が長期的に見て合理的
4.完璧主義を貫く
-100%達成を必達にする
5.ダブルチェックによって会社と人を守る
-入出金:お金を出し入れする人と、入出金伝票を起こす人を必ず分ける
6.採算の向上を支える
-時間当たり採算表:総生産を指標とすることでどれだけ貢献しているのかを把握する(アメーバ経営とのシナジー)
7.透明な経営を行う

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2015年7月21日
読了日 : 2015年7月21日
本棚登録日 : 2015年7月21日

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