フル-ツバスケット (第9巻) (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2002年6月19日発売)
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感想 : 35

うおちゃんの時もそうだけど、他の人が何と言おうと、自分で大切と思う人ならば、信じてあげたらいいのかも。
信じるだけで、一緒にいるだけでその人は救われる。
信じたことでその人は変わっていくかもしれない。

その人の置かれている環境、状況、今現在の表情、そういうものを人以上に見てしまいがちだ。
でも主軸は「周囲」と「今」には無くて、「その人」そのものにあるんだなと思った。

とはいえ今日子さんの言うような「騙されても信じてあげられる人」になるのはかなり難しい。
世の中甘くない、騙されて立ち直れなくなるかもしれない、人生はやり直しがきかない、全体的に怖い。
それでもどうしようもない自分を信じてほしい一緒にいてほしいと思うし、一緒にいてくれる人に救われて生きているのだから、私だって、そうなれたらいいな。

うおちゃんも透もまっすぐ信じて「大好き」「大切」って伝えることもできる。
とても強いしきれいだ。
自分がダメージを受けるのが怖くないんだろうか。
きっと「救いたい」みたいなことではなくて、ダメージを受けても一緒にいたいくらい、ただ好きなのだろう。
というのがとても眩しい。

はなちゃんの話は昔読んだ時も泣いた気がする。
洗濯物の話も今となっては目新しくない理論だけどしみるね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2016年8月26日
読了日 : 2016年8月26日
本棚登録日 : 2016年8月26日

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