女性総理 越村みやび が誕生する直前の出来事。
現在の黛総理のマウンティングが、
実に巧妙で、スキャンダルを利用しながら
人を操っていく。頭が上がらないようにする。
越村みやびが、政治献金と賄賂の区別が
明確でなく、賄賂に手を染めていく過程が、
もう少し 心理的葛藤があってもいいのだが。
それでも、清廉潔白と言い切るには無理がありそう。
富永という検察のエース。その上司の羽瀬。
羽瀬は癖がある。豪胆で、狙いも特捜だ。
特捜の手口があからさまで、特捜がメディアにリークして
犯罪の既成事実化していく姿は、日本の暗部だね。
神林という新聞記者のエース。その上司の東條。
なぜか、富永とは背とよく似た関係になっている。
記者と検察の深いつながりが見える。
3億円を受け取った俊策が、会社の1億円融資で
あたふたしているのは、どうかな。
それにしても、結末が結末として、闇の中に放り込まれる。
実際の政治は、もっときな臭いだろうけどね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
警察/司法
- 感想投稿日 : 2019年6月17日
- 読了日 : 2019年6月17日
- 本棚登録日 : 2019年6月17日
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