深紅の華 北京特派員右田早希

著者 :
  • 廣済堂出版 (2013年3月20日発売)
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感想 : 1
4

この作品は、レッドウォールという名前で、発表されていた。
薄煕来を、モチーフにした 物語。

どんなことが、起こっていたのかが、
丁寧に説明される。薄煕来とその妻の谷弁護士の錬金術も暴く。
舞台は、重慶ではなく、天津に設定してある。
薄煕来は、厚輝雷書記として、谷は 西羅佳として登場する。

新聞記者である右田早希のモトカレが、天津のホテルで変死をした。
天津の公安は、自殺と断定。
モトカレは、佐古といい、国会議員の秘書をしていた。

佐古は、厚書記と西と面識があったようだ。
そこから、たぐり始める 隠された事実。
西羅佳弁護士が、なぜ?そのような行為に出るのか?
その動機が、わかるようで、わからない。

早希には、セレンディピティが、常について回る。
それが、表面をすべる。もっと深く中に入らねば。

レッドウォール 西羅佳が、裏の主人公だ。
小学生しか出ていないのに、北京大学に。
身体を売って、裏口入学をした。
その裏口入学は、厚輝雷も同じだったが、それは父親のチカラだった。
そこで、西羅佳は、厚輝雷に会い、運命を託す。

しかし、なぜ 西羅佳は、いとも簡単に
人を殺したのだろう。
中国では、賄賂は、誰しもやっていることだが、
殺人となるとそう簡単ではないはず。
中国公安の暗部か、黒社会のチカラがなければ、できない。
もっと、大きな力が動いているはず。

チャイナマネーとして、日本の政治家と厚輝雷と結びついている
というのも、ちょっと無理があるなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国小説
感想投稿日 : 2013年3月13日
読了日 : 2013年3月13日
本棚登録日 : 2013年3月13日

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