炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9)

著者 :
  • 光文社 (2001年6月1日発売)
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感想 : 75
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鮫島に 消防庁予防部調査課 吾妻と
タッグを組み 放火事件の犯人を捜す。

また 農林省の役人 植物検疫官 甲屋と
イネの害虫フラメウス プーパの蛹を探す。

警察の中では 存在が 煙たがられているが、
違った意味での 協力関係を 鮫島は 組み立てる。
物語の 視点を広げることで
新宿の生態が 浮き彫りになる。

オカマの 放火者。
離婚された婿養子の 造り酒屋のオトコ。
それぞれが 犯罪に引きずり込まれていく。

仙田 ことロベルト村上が 鮫島との接触が。

物語は 淡々として すすんでいった。

『人間とは不思議なものだ。どんな人間であっても、この世界はすべて自分を中心に動いている。強者も弱者も、富めるものも貧しきものも、賢明なるものも愚かなるものも。生まれ落ちてからしに至るまで、人は己れ以外の中心をもたない。』

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2015年9月16日
読了日 : 2015年9月16日
本棚登録日 : 2015年9月16日

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