チェンジ・ザ・ルール!

  • ダイヤモンド社 (2002年10月11日発売)
3.52
  • (92)
  • (151)
  • (306)
  • (27)
  • (3)
本棚登録 : 1875
感想 : 141
3

エリヤフ・ゴールドラッドの本は、つねに刺激的である。
しかし、今回は、もう一つよくわからなかった。
何か、サクセスストーリーになりすぎている。
ザ・ゴールを最初に読んで、
ある意味では、生産工程に関する勉強をすることができた。

納期がいつも遅れている。
ロボットを投入したが、生産性が上がっていない。
 
ここではじめて、「ボトルネック」(制約条件)を理解した。
このとき、ちょうど上海にいたので、ボトルネックとは、
「試験管」の中に入れることだとわかった。
いまの時点であれば、いかに効率よく、発根に回していくのかである。

ザ・ゴール2は、もっと刺激的だった。
思考方法の重要性を考えさせてくれた。
  
何をかえればよいのか? What to change?
何にかえればよいか? What to change to?
どのようにかえればよいか? How to cause the change?

この考え方が、重要ですね。
これを具体的に考えて、中国の進出の意味をつかみかけている。
何が対立しているのかも、ある程度理解できた。

今回の本の主題は、「チェンジ・ザ・ルール」にある。
新しいシステムをいれたら、ルールが変わらない限り意味がない。
いままでのルールが、限界を作っているということなんでしょうね。

ERPソフトをつくり、販売しているBGソフト社が、舞台となっている。
スコットとレニーという二人の創始者たちが
思考の進化の過程かもしれない。
それに、ゲイルという営業部長、
マギーというKPIソリューションズ社の
二人の女性が活躍する。
そして、つねに新しいヒントを与えてくれるピエルコ社のグレイグ。

テーマは、
「コンピューターシステムを導入して、利益が上がったのか?」
利益が上がっていない。

どこかが、問題であり、何かがかけている。

コンピュータシステムがない段階では、
適切なデ-タがすべてそろっていない段階で、
意志決定をしなくてはいけない。
→部分最適ルール。

コンピューターシステムを入れることによって、適切な判断ができる。
「企業活動が一元把握できる。」

いかに変化を起こすのか?

会社には、環境や障害に対応した行動パターン、
評価尺度、ポリシー、ルールなど が、自然発生的にできている。

これまでの限界に対応していたルール。
どのような新しいルールを使えばいいのか?
古いルールに基づいて、システムを設計している。

コンピュータのソフトは、資産とならないし他にうることもできない。
担保にすることもできない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営/戦略/マネジメント
感想投稿日 : 2013年1月29日
読了日 : 2013年1月29日
本棚登録日 : 2013年1月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする