上海タイフーン DVD-BOX

出演 : 木村多江  ピーター・ホー  MEGUMI  林丹丹  原日出子  松下由樹  古谷一行 
  • ポニーキャニオン
3.75
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感想 : 1
4

6回放映 2008年 NHKドラマ 
木村多江 主演 

第1回 サヨナラ日本
第2回 女ひとりの戦い
第3回 再チャレンジの街
第4回 許せない男
第5回 よみがえる女たち
第6回 ありがとう上海

木村多江の魅力が満喫できる。
非常にきれいな時と勝気な時 落ち込んだ時の落差を
うまく演じているが・・美人じゃない時 がかわいい。
須藤みかさんが上海の考証をしている。

上海なのに 上海語が飛び交わないところが
しょうがないのかな。
MEGUMIの中国語がすらすらしているのには驚いた。

ブランドイメージを大切にする 野村美鈴(木村多江)
は 上海のやり手パートナー 曹飛(ピーターホー)と
ブラジャーの色で 衝突する。
『3年後ではなく、すぐにも資金を回収したい』と曹飛は言う

営業を得意技としている美鈴の中で中国で販売する時の
マーケットリサーチが全くなされていないことが問題ですね。
曹飛の言うほうが正しいように思える。

上海のクルーズの食事で 
蛙の鳴き声のグオグオとゲロゲロで盛り上がるシーンがいい。

美鈴は勢い余って 退社してしまう。
自信過剰、自分よがりの美鈴は 恋人の信二にもふられてしまう。
会社を面接するが ほとんど断られる。

いとも簡単にやめる美鈴。ふーむと思ってしまう。

そして 美鈴は一番嫌いな街 上海に リベンジとおもって 
向こう見ずに飛び込む美鈴。

いやー。甘いですなぁ。
日本でうまくいかなきゃ 上海でうまくいかないとおもうが。

家を探すので一騒動。上海の家賃は高いのだ。
借りた安い部屋(それでも1600元)は
水浸しで プールのようになっている。
結局 麻里(MEGUMI)の家に転がり込む。
この展開は面白い。

上海で働く・・・といっても、日本人の働く場は限られている。
花屋で成功している 三井香のところで ただで働くことを
願い出て、一生懸命 中国語の花の名前を覚える。
偽札をつかまされたり、窃盗にあったりで、
上海での経験は 苦いものだった。
ただ、スタッフから嫌われ・・美鈴は簡単に首に。

花屋の共同経営者は曹飛。
意気消沈している美鈴は、
たまたま 街角の飯屋でバッタリ・・・

『簡単にあきらめるのか?
自分で自分のポジションを獲得するんだ。』と曹飛に言われ
奮起する 美鈴。
再度花屋で働くが がらりと態度は変わる。
スタッフとは仲良くしようとするし、
自分の役目を果たそうと懸命に努力する。

上海で消息を絶っていた美鈴の父を 曹飛が探し出す。
美鈴は 父に会いに行くが 妻と子がいた。

香の店は再開発で取り潰しになり
バローネのコンペに勝つも 取り消しに。
窮地に陥る 香そして美鈴。

美鈴の母親の励ましで
上海の娘たちにあった 服を売ろうと決意する。
チェリードラゴンの誕生。
花柄をとりいれ 中国服を現代的にアレンジするという試みは
おもしろい。着眼点はいいと思う。

そして 上海コレクションに出品して・・・・
一躍 躍り出る・・・。
最後のほうの展開は ちょっと 簡単すぎるが
物語では おもしろい。
チャイナドリームの実現はスピード感がある。
そして 落とし穴もある。

このドラマを見ながら 身につまされることが沢山あった。
父と子の関係
そして 向こう見ずなところが・・・なんとも痛い。
リベンジというものではなく 中国の目線に立てたときに
はじめて 自分のポジションは確認される。

ただ このドラマを見て
間違えて 上海で 起業しようと思うヒトがいるなら
やめたほうがいい。現実は もっと厳しいのだから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国
感想投稿日 : 2013年10月27日
読了日 : 2013年10月27日
本棚登録日 : 2013年10月27日

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