[ 内容 ]
四国に伊予小松藩(現・愛媛県小松町)というたった一万石の小藩があった。
この藩で、一五〇年以上にもわたって書き継がれてきた『会所日記』が、小松町に残されている。
財政破綻、武士の内職、不倫、駆け落ち、賭博、刃傷沙汰、酔っぱらいの喧嘩や訴訟事など、リストラや不景気に苦吟する現代の中小企業の悲哀にも似た江戸時代の極小藩の庶民の暮らしが、あますところなく綴られている貴重な古文書。
本書はその膨大な資料を解読し、今に通じる事件や暮らしのさまをビビッドに描いた「本物の時代劇」である。
[ 目次 ]
第1部 武士の暮らし(小松藩のなりたち;小松藩の概略;会所日記;小松藩の財政状況;古証文;武士の減俸;藩士の食卓;藩札の発行;殿様在国;参勤交代)
第2部 領民の暮らし(駆け落ち;不倫と情死;不思議の記述;領民;娯楽;目明し;盗品と暮らし;他領との交渉;善政;泥酔;海防;越後従軍)
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[ 参考となる書評 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
集英社新書
- 感想投稿日 : 2010年5月9日
- 読了日 : 2010年7月19日
- 本棚登録日 : 2010年5月9日
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